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スクラムを知るため、知識を深掘りするために使える5つの情報元を実例を元に紹介

SCRUM BOOT CANP

ニューズ・ラインでスクラムマスターをやらせてもらっている小川です。

前回は、スクラムで利用するツールとサービスについて取り上げました。

今回は、スクラムの運用を開始する時、スクラムの運用を改善していく時にどうしたらいいか。について触れたいと思います。

アジャイルやスクラムに関する公式ドキュメント、書籍、他社事例、動画コンテンツ、セミナーなど様々な形で情報が存在します。いったいなにから手を付けていいのか、こういった場合はなにを見るべきなのか、分からないこともあると思います。

ニューズ・ラインではスクラムを採用して1年が経過し、これまで試行錯誤を続ける中で、触れて来たドキュメントがあります。

そこで、今回は、実際に触れてみてどんな時に何から学べぶと良いかを実体験から紹介したいと思いますので、お悩みどころにマッチしていれば、参考にしていただければと思います。

公式ドキュメント

スクラムの公式ドキュメントと言えば「スクラムガイド」になります。

https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

これを無くしてスクラムは語れませんし、実践もできませんので、必ず一読することをお勧めします。

スクラムを運用する上で重要な基盤となる考え方を伝えるドキュメントとなっており、読むというよりは、理解し、合意することが重要です。この内容に合意できないとスクラムというフレームワークの効果が活かせない、「名ばかりのスクラム」になる可能性が高くなります。

理想としてはスクラムのメンバー全員に読んでもらい、スクラムチーム内での解釈をある程度整えておきましょう

我々のチームでは運用1年を迎えるにあたり、その重要さに気づき、改めてメンバーで読み合わせを行いました。

合意しておきたい内容

スクラムガイドの目的

スクラムの定義

スクラムの理論

スクラムの価値基準

補足:2020年11月に更新がありました。

補足:スクラムに入る前にアジャイルの公式ドキュメントの閲覧も忘れずに。

https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html

https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html

公式ドキュメント以外

公式ドキュメントからでは読み解けなかった疑問点や具体的な運用の仕方を学ぶには、公式ドキュメント以外から知る方法があります。

Web文献(Webサイト、ブログ、スライド)

皆さんが調べ物をする場合にまず行うのが、Web検索だと思います。

スクラムについてはWeb上の情報が多くあり、見つくせないほどになっています。
私も様々なWebサイトから情報を得ては試行錯誤を繰り返しました。

初めの頃はスクラムを知るために、スクラムを説明するようなサイトが良いと思います。運用し始めたら他社事例を知るために、ブログやスライド資料が参考になります。

Google検索からで見つけにくければ「note」「Qiita」などで実例情報を探すのも良いと思います。
スライド資料は、説明や発表に使うために作成されたもので情報がギュッと詰まっているため、短時間で要点を抑えたい時に活躍します。「slideshare.net」などでスクラムで検索すると多くのスライドが出てくるので探してみてください。

Webで調べる時のポイント

また、調べる時のポイントとしては、自分たちのチームに近い情報を集めることだと思います。チームの人数・規模であったり、開発案件の状況、メンバー構成などチームの特徴を再確認してから調べるとよいでしょう。

我々のチームは、以下のようにスクラムが想定した構成から大きく外れているため、スクラム運用が難しいチームだと認識しています。もし近い方がいましたら是非参考にしてください(笑)

  • エンジニア内で実施している(エンジニア外は今後広めていきたい)
  • 複数プロダクトを1チームで対応する。
  • 保守運用も同じチームで対応する。

コミュニティ

アジャイルやスクラム界隈は、コミュニティ活動が活発です。

コロナ禍ということもあり、オンライン活動がほとんどになり、都市部でない開発者も参加が容易になりました。

コミュニティの探し方としては、以下のようなイベントサイトから探すとよいでしょう。

  • connpass 
  • doorkeeper 

私が、参加したことのあるコミュニティはこちらです。

  • Scrum Masters Night! 
  • Scrum Developers Night 
  • Yahoo! JAPAN Agile 
  • ふりかえり実践会
  • Agile PBL 祭り

DiscordやZoom、muralなどを使ったオンラインイベントが開催されています。
主催者からアジャイルやスクラムの考えや実例を聞くものもあれば、私のような実践中のスクラムマスターやスクラム開発者が各々の悩みを相談したりと様々です。

見る文献からは得られない情報が得られますし、悩みを解決することもできるため、私としては、一番おすすめしたい情報元です。

書籍

書籍は、情報源としてとても有意義なものと考えます。

我々のチームでは、「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発」を参考にしています。

前述したコミュニティやWeb文献等でおすすめされていたこともあり、こちらを購入しました。具体的な事例をマンガを交えて解説されており、読みやすく、スクラムを理解しやすい内容になっているため重宝しています。

これからスクラムを始める。スクラムがうまくいっていない気がする。やり方があっているのか確認したい。という状況におすすめです。

動画コンテンツ(YouTube)

最後に動画コンテンツからも学ぶことができます。

まだコンテンツ量としては、数が少ないですが、内容は濃いものが多い印象です。
2020年春に探していた時と比べ、2021年夏の現在ではコンテンツ数も増えていました。

本を読むのが苦手だったり、文献からは読み解けない表現を得たい場合に活躍します。私は人の口から言葉で聞くと理解度が高いなぁ。と感じます。同意いただけるようでしたら、YouTubeで「スクラム」と検索してみてください。

チームに適した情報元から適切な情報を得ましょう。

今回5つの情報元を実例と共に紹介しました。

チームの環境、メンバーの経験などその時に応じて適した情報も変わってくると思いますので、参考にしていただければ幸いです。

スクラムは経験主義とリーン思考に基づいているフレームワークです。スクラムに関する情報も一度深めたからと終えられるものではなく、日々、チームの状況の把握とそれに適した情報を得て、チームへの導入と改善を繰り返していく必要があると、我々ニューズ・ラインの開発チームも試行錯誤しています。

仲間を募集しています。

ニューズ・ラインの開発チームでは、アジャイル・スクラムで価値のあるプロダクトを開発したいエンジニアを募集しています。

少しでも興味があれば、お気軽にご連絡ください。